学校施設情報

社団法人日本建築学会・文教施設委員会・既存学校施設の有効活用に関する調査研究小委員会による「既存学校施設の有効活用に関する調査研究報告書」(平成16年3月)より本校の紹介文を引用しています。

 明治11年創立、東京府公立泰明小学校として赤レンガ校舎が建てられた。その後、関東大震災により校舎が全焼、現校舎は震災復興事業の一つとして竣工された鉄筋コンクリート造である。

 校舎の造りは、随所に特徴的なデザインが見られる。例えは、正面玄関の門柱、アーチ型の窓、講堂部分の曲線の壁面、ツタが絡んだ校舎外見等が代表的である。

 また、それらのデザインに合わせて、門扉(呼称:フランス門・銀座みゆき通り美化会寄贈)、校舎掘(区整備)等が後に整備された。全体として瀟洒な雰囲気を醸し出しており、非常に魅力溢れる校舎である。平成11年には東京都歴史的建造物に選定されている。

 さらに、泰明小学校は島崎藤村や北村透谷等の出身校としても有名であり、地域の歴史とも深くかかわっている。こういった面からも銀座の文化を誇る一つのシンボルとして、銀座の街並みに溶け込んだ校舎である。



(平成21年2月、経済産業省より「近代化産業遺産」に指定されました。)